34.広告戦略のイメージに踊らされるな。

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元広告代理店勤務のmiyukiです。
前回マーケティングと実態ではギャップがあると書きました。
とはいえ、やっぱり基本のマーケティングは戦略を練るうえで重要です。
そしてマーケティングリサーチもやはり重要なのです。

今回は大手広告媒体に関する内容です。
企業戦略に踊らされないようにしっかり見極めたいものです。
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§広告戦略に乗せられるな。しっかりと見極めるべし。

5年ほど前の実際の企業とのやりとりをご紹介します。
ーーーーー

私が去年の暮れに北海道を含む東日本で展開している飲食店の
取締役から問い合わせを受けて訪問しました。

先方の用件は
自社はどのように広告展開していったらいいか（紙媒体とは限らず）。


まず、マーケティングでは３CやSWOT分析と呼ばれる
強み弱みを把握するところから始まります。

📄自社の分析はできてますか？
📄目指すところは？
📄狙うエリアは？
📄狙う層は？
📄予算はいくらですか？

こういった類の質問をします。


さすがにこの企業は今まで仙台や北海道で展開していただけあって、
その重要性や意味を理解されてました。


ですが、いろいろ事情があって、明確な意思や数字が出せないと仰せ。



あ…なるほど！！
明確な数字を把握していない。

だから売上落ちるんだ。


とにかく明確な数字を出してから打ち合わせしましょうということでその日は
終わりました。




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§とある大手SNS広告は地方では機能していなかった。

数日後、電話がかかってきて

「少し話を聞きたい。」とのことで


訪問すると
　
「例の分析はまだできていないが、
来春からの広告宣伝費をどのように割り振りしようか」

と考えていると。


え？広告代理のわが社に相談するぅ？
と思いながらもお話を聞くことにしました。

そこでまず、現在契約中、そしてこれから契約しようとしてる媒体はどれですか？
と聞くと、


SNS2社の予約サービス、地元フリーペーパーへの広告を２社という。

即座にSNSの1社（仮にA社としよう）A社は有効ではないと思います。


と答えました。



 なぜならば、市場調査を（マーケティングリサーチ）していたからです。
（この企業案件とは別口で調査済みでした）


実は、地方ではA社の予約サービスはまったく機能していないことが
調査でわかっていました。

なぜA社は機能していないか。


📎理由１
A社のターゲット設定が違っている
📎理由２
予約への対応率（お店側）が悪い
📎理由３
地方では（登録のお店が少ない）稼働率が悪い
📎理由4
街中のWi-Fi環境が十分でない
📎理由５
A社の予約サービスは地方では知名度が低い

以上の理由からです。


わが社も商売ですので、リサーチの結果を全部お話しできませんので
なぜ機能していないかを簡単に述べると
その取締役は

　「いやいや…ターゲットは40歳のサラリーマンだと
A社の営業マンが言っていたから大丈夫だよ」

と。

それは都会の話です。NG

地方では通用しません。



それ、騙されてます（とは言ってませんが）。


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§地方には地方のやり方がある

観察しましょうよ。（左矢印これがいわゆる市場調査のこと）
「しっかりと地元のネット環境と人々のライフスタイルをみましょうよ。」
とアドバイスしました。

顧客はなにを欲してますか？
顧客にとっての利便性はほんとうにA社のそのサービスですか？
そこに毎月●●万円かけるのもったいないですよ。

A社はなまじ有名なだけあって、

飲食店取締役は

「A社との契約を止めるのを躊躇する」

と言い張ります。

わかります、経営者はみなそういいます。



ですが、広告費、販促費というのは必要経費の部類に入りません。
だからこそよくよく考えて選ばないと自社の首を絞めますガーン
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決めるのはクライアントなのでそれ以上、強く言えません。

それにわが社と契約してもらってるわけじゃないしアセアセ
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それから3か月。


結果がでましたね。


このA社の予約システム事実上業務終了となりました。



A社は顧客の声を知らなかった。
地方の実態を知らな過ぎた。
やはり地元の消費実態は地元の人に聞くのが一番。
ますますまマーケティングリサーチの必要性が高まってきましたね。



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